今、少子化が問題になっていて、その1つの原因が「パラサイトシングル」が増えてることと言われているよね。
でも、どうして「パラサイトシングル」が増えてるの?
これって、日本だけのことなの?
少子化の原因の1つが、実は「パラサイトシングル」と言われています。
えーでもそんなこと言われても、私だって私なりに真面目に生きてたもん、なんで私たちが原因、みたいに責められなきゃいけないの?
実は、パラサイトシングルが増えているのは世界共通の現象!
これを紐解くと、「若者だけに原因があると言うのはあまりに酷だ」と言えます。
今日は、海外の実家暮らし・一人暮らし事情をみた上で、日本人はどうしたらいいのか?と言う私の私見をお話します!
結論から言うと、世界を通して「パラサイトシングル」が増える理由は以下の通り。
それでは、各国の比較にうつりましょう!
今回参考にした本は主に二冊です。
実家暮らし事情 日本と海外の比較
外国と比べても、日本はパラサイトシングルが多い方!
ただ、日本に限らず世界でも増えているらしいです。詳しくみていきましょう。
参考文献は、「親元暮らしという戦略」キャサリン・S・ニューマン著。アメリカ人の筆者が調査の上2013年に出版しました。
実家暮らしの若者(18歳〜34歳)が多い国・少ない国は、次の通りです。
- 多い国 →日本・イタリア・スペイン
- 中間・増加中 →アメリカ
- 少ない国 →スウェーデンなど北欧
順をおって見ていきましょう。
実家暮らしが多い国
日本 「全く最近の若者は…」と言われがち
日本は、実家暮らしが多い方!
これには2つ理由があります。
- 不況、一時期の「昭和のモーレツサラリーマン」になりたくなくて、全力で仕事をしない若者が一定数いる
- もともと、「家族主義」で親子間の絆がとても大事な文化
もともとは、日本は「家族みんなで農業するのが当たり前」な農耕文化でした。
高度経済成長期は、「地方から一人暮らしをしてから結婚する」パターンが主流になりましたが、
今は「大人になっても実家にいる」に、逆戻りをしている状況です。
それから、やはり不況が長引いて若者が一人暮らししにくい!
不況は世界共通の現象なのですが、日本に特有なのが、「独り立ちしない若者だけを責めがち」ということです。
そう、なんというか、いつも私たちが「やる気がなくて怠けてて依存してる」とボロクソに言われるのよね…
同じく実家暮らしの多い国でも、イタリア・スペインはだいぶ違うようです。
イタリア 「家族で暮らせるんだからハッピー!」
イタリア人は、パラサイトシングルが増えることは、ハッピーなことと捉えているそう。
元々が、何世紀もの間親元で暮らすことが当たり前の社会だったし、家族を大事にする国民性でもあります。
「嫁の料理よりマンマ(ママ)のパスタが大好き☆」とか、ナチュラルに言っちゃうらしいですね!
それがイタリア男。(※聞いた話です)
あと、長いこと国が統一されてなかったので、それぞれの地域にハイレベルな大学があって、大学で一人暮らしをする必要もほとんどないそう。
日本で言えば、どんな地方の都道府県にも東大や慶應があるから、「大学生の一人暮らし」がほとんどない、というようなもの?
スペイン 「こんな社会では一人暮らしできんわ!」
スペイン人も、賑やかな性格で家族でワイワイするのが好きそうなイメージですが、本当にそのとおり。
週末になると親戚みんなでパエリヤを突っついて宴会するほど、家族、親族がつるむのは当たり前。
ただ、「パラサイト問題」には、「独り立ちが遅れるのは社会のせいだ!」と怒っているそうです。
若者の一人暮らしはほぼ不可能、なぜなら。
- 若者に仕事がなさすぎる。非正規多すぎる。補助もない。
- 家が高すぎる。賃貸がほとんどない。新居が欲しけりゃローンを組むしかない。
これでどーやって一人暮らしせいっちゅーねん!
非正規の一人暮らしでローン組むアホはおらんわ!
う、うん、それはきつい…
増えつつある国
アメリカ 「貧乏で子供も稼ぐ」か、「将来のために今は実家にいる」
上の3つの国ほど多くはないですが、アメリカでは実家暮らしが増えつつあります。理由は、経済格差。
労働者階級は、「実家が貧乏なので、大人になっても実家の稼ぎ頭と見なされ、家を出させてくれない」そうです。
戦前の日本みたいですね。
逆に、中産・上流階級は、「まだもう少し学校で勉強したい」という思考が強く、独り立ちをするのが遅くなる傾向はあるようです。
実家暮らしがほとんどいない国 北欧
スウェーデン、フィンランド、ノルウェーと言った北欧の国は、若者は一人暮らしが当たり前!
それは、若者が一人暮らしをできるように福祉ががっつりサポートしてくれるから!
若者は住居費など、多くの給付金が支給されます。
なぜなら、1930年代に少子化が大問題になった時に、「若者が独り立ちしないのが原因だ!」と気づき、政府がサポートをしだしたから。
実際に、少子化対策の効果はあったようです。
いいなー! キー! 日本にはそんなのないぞー!
スウェーデンの福祉を見習え! ア○辞めろ!!
ちょっと待ってちょっと待って、
そんなに単純な問題じゃないの!
背景が違うし、北欧にも問題はあるんだよ!
単純に、北欧>>>日本、とは言えない理由は3つ。
- 人口が全く違う 日本1億2650万 スウェーデン1023万 10倍の差!
- 北欧は税金が高い 消費税が25%!
- 北欧も、若者が実家ではなく福祉に依存している。
日本で若者福祉を同じようにしたら、ますます国の財政やばくなりますよね。
⬆︎北欧神話のオーディンだよ。せっかくだから神話ログも見に来てね。(勝手に宣伝)
また、北欧の若者は家族との繋がりが薄いらしくて、スペインのパエリア突っつきホームパーティーなんかを羨ましく思うそうです!
どこかの国をそのまま真似ればいい、というものではなさそうですね!
今、実家にいる人はどうしたらいい?
海外と比較した時に、日本で「パラサイトシングル」が増える大きな理由は2つあると言えます。
- 雇用情勢のわりに、一人暮らしにお金がかかりすぎる
- 元々が「家族が大事」な国、大人に「子供を出させる」意識がない
どうしよう私、介護とかしてるわけじゃなくまだパラサイトなんだけど。
風当たりが強いから、問題と直面するの、正直言ってこわい!
2つのことを心がければ大丈夫!
対策① お金をかけずに一人暮らしをする
まず、心がけるといいのが費用を抑えて一人暮らしをすること。
この記事にも書きましたが、家具・家電付きの家を探すのがベスト、
ただそれは難しいので、もらえるものはもらい、買うものは安く済ませましょう!
ところで!
雇用情勢が悪い、と言われていましたが、私は若者の収入そのものより、
若者の収入に対して、一人暮らしの費用が高すぎる!
だいぶオーバーに言いましたが、これが問題だと思っています。
だって、一人暮らし始める時の初期費用って、いくら何でも高すぎません?
自分も一人暮らしをする時、家電、家具、お皿の一枚一枚、初期費用として揃えていたらとんでもない額になりました。
そして、「なんでこれが最初から揃ってないの?」とつい思っちゃいました。
家電とかの初期費用セットのバカ高い金額までも「自立の投資」というのは、正直ピンと来なかった!
中国などの海外では、最初から家具も備品も完備なのが当たり前だそうで、こういうのが日本でも普及すればいいのにな〜と思っています。
あとは、シェアハウスなら一人暮らしをするより費用が少なくてすみます。
このようなビジネスをしていたレ○パレスやか○ちゃの馬車が、不正を行って家具付き賃貸やシェアハウスのイメージを下げたのは本当に残念。
スウェーデンみたいに、国の福祉に期待するのは難しそうですが、若者の独り立ちを支援するビジネスが活発になって欲しいと思います!
対策②自分を責めるのではなく、淡々と行動する
これは、マインドの問題。自分を責めず、淡々と行動しましょう。
「独り立ち」が遅れることは、若者本人だけでなく、社会にも相当問題があります。なのに、若者だけが責められているのが現状です。
正直、本に出てきた「息子がパラサイトでもう困ったのよ〜」という夫人には、「いやいやあなたが強制的に一人暮らしさせれば?」と思うんですよね。親の責任も、あります。
なのに責められると、「なんだよー!」という反感ばかりが先に来ちゃう!
ひと昔の、「高度経済成長期」は一人暮らしをするのが当たり前だったようですが、当時ほどはスムーズに行かない、という現状があります。
あと、婚活の専門家の方は、鼓舞するためか実家暮らしの人に刺激的な物言いをする人はかなり多いです。
成婚のためには必要な面もあるのでしょう。
ただ、私は世間の目がしんどいならあまり気にせず淡々と行動することが良いと思います。
自分を責めてモヤモヤしても行動にはなりません、それなら、物件を探して家を出ましょう!
最後に 一人暮らしを「しにくい」日本で
「大人になっても親元に暮らす」人は、世界中はもとより、日本で増え続けています。
世界の状況と比べてみると、日本は不況が続くことと、若者ばかりが責められがちということがあり、
ますます「パラサイトシングル化=パートナーが見つけにくい」という状況になってしまいます。
そんな中でも、介護とかをしていない限りは一人暮らしは大事!
一人暮らしをした上で、パートナーを見つけよう! という気持ちになるひとも多くいます。
中にはそれで、「一人(暮らし)がラクに感じたから私は結婚は向かない!」と分かり、独身を貫く人もいますが、それはそれで良いのではと思います。
一人暮らしはしにくくなっている現状はありますが、
まだ親元にいる、という方はぜひ、費用を浮かせて、淡々と一人暮らしの準備をすることをオススメします!
関連記事 一人暮らしを始めるヒント
ここまで読んで下さって、ありがとうございました!
「一人暮らしを始めるため」のヒントの記事も書いているので、ぜひ見てみてください!
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