お金の知識を増やしたいんだけど、何かいい資格はあるかな?
それなら簿記3級!
実はつい先日、簿記3級の合格通知を受け取りましたー!
簿記3級、なんとなく聞いたことはあるけど、どんなメリットがあるの? 時間やお金はどれだけかかるの?
簿記3級を取るメリット

- 複式簿記の概念がわかり、確定申告で使える
- お金の基本的な用語について知ることができる
- 資産、負債、純資産の概念ができる
- 単純に解くのが楽しい
メリット0 まずはこれを見ましょう!
ちゃちゃちゃちゃちゃちゃちゃんちゃ〜ん!!
まずはこれを見て!!
りあさん、手抜き!!
ご存知でない方のために説明すると、両学長さんは「若い時から起業家一本で財をなした、百戦錬磨のビジネスマン!」
大学には進んでおらず、高校生の時から社長として多くの経験をしてきています。
(学歴の力は一切借りてない! それもすごい!!)
そんな両学長が、一番ためになったなと感じるのは簿記だそう!
高校生(商業高校かな?)の時に3級をとって、その時はあまり必要性がピンときてなかったものの、そこで学んだ簿記の基礎はビジネスにとっても役だったそうです!
単に帳簿をつけるというだけでなく、経営判断をする時にも!
これは、何も私が「両学長の信者だから」言っているというだけでなく、
投資の神様ウォーレン・バフェット氏も「まずは会計を学びなさい」と言いますし、

なんと、一見原始的な簿記技術はバカにしそうな(すみません)イメージのIT寵児、ホリエモンも「学校では簿記やれば良いのに」と言うほどです。
アップルもグーグルも、どんなハイテク企業もお金の管理は簿記・会計のシンプルな技術を使っています。
簿記は、英語に匹敵するほどの世界共通言語です!(偉そう
メリット①複式簿記の概念がわかり、確定申告で使える

簿記を取得したばかりの私が感じた一番のメリットは、確定申告(青色)でビビらない!
確定申告って、白色だとそうでもないですが、青色でつけようとすると簿記用語がズラーっと並んでいて、
「売上原価」「棚卸し資産」(私はそんな項目使わなかったけど)「買掛金」「貸倒引当金」などなど
意味が分かってない時は、その用語がズラーっと並んでいるだけでも身の毛がよだつほどだった!!
青色申告は「複式簿記」という独特の形式を用いるので、それに慣れていないとフォーマットを見ただけで泡を吹きそうになります。
そもそも、複式簿記って?
「複式簿記」とは、「一つの取引で同時に起こる、二つの要素の変化を書く方法」です。
二つの要素???
例えば。150円のアイスクリームを現金を払って買ったとします。
シンプルなお小遣い帳(単式簿記)なら、「150円アイスクリーム(食費)」とだけ書きますが、

この取引には、「150円の食費が発生した」ことと同時に、「150円現金が減っている」というもう一つの側面があります。

これらを二つとも帳簿に書くのが、複式簿記。
「150円の食費が発生」「150円現金が減った」という意味のことを帳簿につけます。
これを、簿記のやり方に当てはめると
(借方)食費 150 / (貸方)現金 150
(↑費用の発生は左) (↑現金が減る時は右)…この作業は「仕訳(しわけ)」と言います。
この要領で、もっと複雑で高額な取引までを記録していくのが、複式簿記と言います!
「商品を20万円分仕入れました、5万円だけは現金で払ったけど残りは後で払うことにしました」とか
「100万円の借金を小切手を振り出して返しました、利息の3万円も一緒です」とか。
「50万円で入手した備品を売りました。今までに価値が20万円ほど目減りした計算になりますが、売れた時は現金15万円でした。(←売ったことで15万円損が発生している)」とか
なるほど! 確かに、これは慣れが必要かも!
メリット② お金の基本的な用語について知ることができる
簿記を勉強してびっくりしたのが、「自分はこんなに基本的なお金用語を全然知らなかった!」ということ。
裏を返せば、基本的なお金用語をたくさん知ることができました。
ざっと挙げると、以下の通り。
- 売掛金、買掛金(売り買いをした時、「後で払うよー」ということにしたお金)
- 貸倒引当金(貸したお金が返ってこなくなることに備えるためのお金)
- 小口現金(ちょっとしたものを買うために持たせる現金)
- 受取手形、支払手形(銀行を通してお金を渡すための手段。そろそろ廃止になるそうです)
- 減価償却累計額(高価な備品、車などの資産のうち、月日が経って価値が減った分)
- 社会保障預かり金(企業が従業員にあげる給料のうち、従業員には渡さずに国に収めるために預かっているお金)
今後の事業・起業に活かしたいと思うなら、学んで損はないはず!
メリット③資産、負債、資本の概念ができる

資産、負債、純資産…なんじゃそりゃ!
「今のお金がどれだけあるか」を示すのが資産・負債・資本。
この概念が身に着いていると、お金や物欲?の感覚が変わります。
「稼ぎは悪くないけど、億ションをローンで買って、あと35年は大企業でフルで働かないといけない」生活に憧れることが無くなります。
なぜなら、「負債」が増えすぎるから。
住宅のために多額の負債を抱えるのは、「浪費」。ただし、それをするかどうかは個人の価値観。本人が幸せになるならそれもよし。
この記事に書いていた通り、私は月に一度は「バランスシート」(という資産・負債・資本のまとめ)を作ることを、4年間習慣にしてきた…つもりでした。
ただし、本来なら「純資産」まで書くべきところを、途中から資産と負債だけしか書いていませんでした。
理由:めんどくさかったから
でも、簿記をやるとわかりますが、「バランスシートは、資産・負債だけじゃなくて資本まで書いてなんぼ!」
そして、理想は「一円でもいいので資本を増やしていくこと」。
参考にしていた本にも、本来はそこまで書かれていたのですが、簿記を勉強することで、改めて大事だと感じた部分でした。
メリット④単純に解くのが楽しい

簿記の問題は、パターンがつかめるとパズルみたいになって、楽しくなってきます!
小学生でも、筆算とかの新しい計算方法を覚えた後は、
ドリルでもテストでも解いていて楽しくなっちゃう、というときがありますが、
まさにそんな感覚。
大量の数字を捌く、試算表や精算表の問題が合っていた時はす〜ごく気持ちいい!!
もちろん、試験を受けるまでは「楽しい」と言うより「受からなきゃ」と言うプレッシャーもありましたが、
試験が終わった後に「なんか楽しかったなあ、勢いで二級も取っちゃおうかなあ!」とすら思いました。
もっとも次の試験は出産予定日あたりなので、次いつ受けられるのかは分からないのですが
他のメリットは…
おそらく、今は本当の意味でメリットを実感していないと思います。
なぜなら、多くの実業家は勉強するだけでなく、
実践的な独立開業・事業の場数を踏むことで、「ああ簿記が役に立ってるな!」と感じているから。
簿記3級を取るデメリットは
ほとんどないです!
「時間がかかる」も挙げられなくもないけど、時間を自己投資するのは当然。
強いていてば、「開業・転職に強いわけではない」ということ。
簿記三級を取って収入&キャリアアップ♫ワタシらしく輝いちゃうぅ☆
みたいなのは期待しないように。
(二級だと就職に有利という情報は聞きます。)
簿記3級の学習時期・費用
学習開始時期
一般的には、年3回の試験(2月末・6月・11月)の直後から4ヶ月間がちょうど良いとされています。
なぜなら、試験が終わった直後は、資格スクールもお客さんが欲しいので割引をするから!
それに、人にもよりますが簿記は誰でも少しの勉強でチョイチョイと取れるものではありません!
ある程度の時間、慣れは必要です。
両学長などの「高校生の時に取った」という体験談は、あれは「高校生の頭脳でも取れる」ということではなく、
「商業科とかで毎日のように授業などで仕訳の感覚を身につけていたから取れた」んだと思います。
私の場合(コロナ禍中)
あくまでコロナ禍中の話なのであまり参考にならないかと思いますが、一応書いておきます。
- 2020年6月に受けるつもりで4月に学習開始(2ヶ月ほどかけて一通り学習)
- 6月の試験がコロナで全て中止!!
- 11月の試験は6月の反動?ですぐ定員オーバーで申し込めず!
- 2021年2月いっぱいをかけて復習、2月末に受験
というスケジュールでした。
申し込み開始すぐに定員がきてしまうので、予約は本当に早い者勝ち!
特に③の時は予約開始1時間とかでも申し込めなかったです。
リベ大が拡大することを考えると、この先もしばらく申し込みにくい状況は続くかもしれません。
取得費用・使用した教材
受験費用
受験料そのものは¥2,850
商工会議所のHPにも記載があります。
受験申し込みは、近くの商工会議所のホームページを通してできます。
使用教材
私が使用したスクール・教材はクレアール !
というより、他の教材はほとんど使わなかったので比較はできません笑
値段は、一般価格が¥14,800ですが、前回の試験が終わった直後などの時期は¥9,768と少し割安になっています!
(私はやらなかったですが、面白くなって2級も途中でやりたくなった人のために3・2級講義パックというコースもありました。)
オンライン録画授業受けるためのアカウント、教科書、そして問題集が全部セットになっています。
私はひたすらこのオンライン録画授業を見て、問題集を繰り返し解きまくりました。
その年にもよるそうですが、クレアール の問題集に慣れてたら、本番の問題は簡単に感じました。
ちなみに、3級の先生はなんだかポワーンとしたおじちゃん先生、
話し方がスローなので私は1.25倍速とかにして見てました笑
簿記三級を学習するコツ

コツは二つ!
- 簿記の5要素の感覚をしっかりと掴む
- どんどん進めて問題を解く
コツ①簿記の5要素の感覚をしっかりと掴む

内容は多少の間違えがある可能性も。
簿記3級は仕訳がほぼ全て、とすら言われます。
仕訳を上達するには、「簿記の5要素」をきっちりと把握することが大事!
私の知識で超大雑把に説明すると、5要素は以下の通り
- 資産(現金など) 手元にあるもの 増える時は左 減る時は右
- 負債(借金など) いつか返さなきゃいけないもの 減ったら左 増えたら右
- 資本 純粋な自分の持ち金 減ったら左 増えたら右
- 費用(仕入れ、交通費など) 必要な出費 増えたら左 減ったら右
- 収益(売り上げなど) 得たお金 減ったら左 増えたら右
これに、マイナス資産という減価償却累計額、貸倒引当金というものが、場所的には資本の所にある
本当は左や右は借方、貸方という言い方をしますが。
私は、5つの要素を5色のマーカーで分けて、それをテキストに引きまくって、この時は資産が増えて負債も増えて…というふうに考えて行きました。

(私は資産→ピンク 負債→水色 資産→黄色 費用→緑 収益→オレンジ にしました。)
こうすると、一つの取引では絶対左右が同じになるので、できたら楽しい!というようになり、
仕訳の感覚も楽しく身に付けることができました。
逆にいうと!
この5要素のコツがつかめるまでは、ひたすら講義を聞いていてもしんどいだけでした。
4月〜6月に一巡はしたのですが、腑に落ちたのは2月になってから。
これが早いうちに掴めていれば、もしかしたら「2級もやっちゃうぜ♫」という勢いも付いていたかもしれません。
それぐらい、5要素を掴むことは大事!
例題!

50万円で入手した備品を売りました。今までに価値が20万円ほど目減りした計算になりますが、売れた時は現金15万円でした。(←本来は30万円で売れるところを、15万円損が発生している)
こういう場合は。

こうすると左右がどっちも50万円で一致した!
…という仕訳をすることになります。
5色のパズルを積んでいく感覚で解くと仕訳は楽しいです!
コツ② どんどん進めて問題を解く

解いていると、「なんとなくこの分野が完璧に身についた気がしない、もっと丁寧にやりたい、もう一回講義を聞こう!」
そうしたくなるときもありますが、あまり丁寧にやっているとキリがない!
簿記は算数の計算問題と一緒です。
学習指導のお仕事してるから「算数」なんて言っちゃうよ。
頭でばかり納得するのではなく、とりあえず多くの問題を解きまくりましょう!
例えば私は、「減価償却累計額」が「資産のマイナスになる」という概念がどうにもわからなかったのですが、
学習を進めて後になってくると、「財務諸表」を作るときに、「今ある資産のうち、備品・建物(減価償却する資産)」からこの「減価償却累計額」を引いた額が、実質の資産の額になるんだということがわかり、
え〜なんのこっちゃ!!
うーん勉強すりゃわかる!!笑
ちなみに、簿記の合格の基準は7割が合っているということ!
実務で3割も間違ってたらやばいけど、テストなら最悪3割間違えてても大丈夫なので、そういう意味でも、
一つ一つを完璧にするより、次に次に進んで問題を解く経験を積みましょう!
最後に 簿記学習は楽しい!

簿記3級という資格を私なりにまとめると次の4点。
- お金の基礎を学ぶには最適な資格
- 学習には4ヶ月ほど取るといい
- クレアール 通信講座で取得費用は1万円強
- 「簿記の5要素」をとにかく押さえよう!
ものすごーく簡単、というわけではないですが、ある程度時間をかけて努力すれば特別難しいものでもないので、
誰でも取っておいて損はない、勧められる資格だと言えます!
なるほど! 私も頑張ってみようかな!
ところで、この資格で一番難しかったことは?
減価ナントカ?ナントカ表?
定員オーバーになる前に受験を申し込むこと!!
試験そのものよりずっと難しかったよ!!
受けられそうな商工会議所を、あらかじめ4〜5箇所くらい、リストアップして臨みましょう!!
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簿記3級と並んで有意義な資格はFP3級!
これも、キャリアアップにはならないけど、知識をつけるにはいい勉強になります!
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