人工授精ってよく聞くけど、
ものものしい響きで、結構こわいですよね。
先日、私は妊活をステップアップさせ、人工授精の一度目を体験しました。
それまでには、やはり人工授精への恐怖や、色んな葛藤がありました。
今回は、私のリアルな体験談をお伝えしようと思います。
まず先に、結論を言います。
人工授精はそこまで怖くない!
人工授精って何?

私は医学の専門家ではないので、ごく簡単に説明します。
精子を採取、受精しやすいように精液を加工して、子宮に入れる治療です。
詳しくは、このページなど病院や医者など専門家の公式ホームページを参考にされてください。
「タイミング法」(自然妊娠)を何度か試した後にすることが多いです。
ちなみに、いつステップアップするかは、年齢や体質にもよります。
でもいずれにせよ、精子を入れるまでを人工的にするだけなので、その後の経過は自然妊娠の時と何も変わりません。
なので、他の治療で起こると言われている、髪の毛が抜けたり吐き気がしたり、という異変は、私には全くなかったです!
余談ですが、パンダマニアの私は、神戸の王子動物園にいた2代目コウコウ君が人工授精の麻酔アクシデントで死んじゃったのをリアルタイムで知っていたので、それでちょっとこわいと思ってました。
パンダは精子をとる時に麻酔をするから、人間とは全く事情が違うわよー
人工授精を勧められたタイミング
コロナで妊活をおやすみ

人工授精は、「タイミング法を6回行って、妊娠しなかったらやりましょう」と言われました。
そのタイミング法6回は、気がついたら来てしまいました。
ただ、私たちが実際にステップアップしたのはもっと後。
実は、4・5月は通院自体をおやすみしていました。
日本生殖医療学会から、「今は妊娠中にコロナに感染した時のリスクが読めないから、不妊治療はなるべくなら延期をした方がいい」とお達しが出ていたからです。
このことは、たまたま身近に妊活の専門家の方がいらっしゃって、知らせてくれました。
病院にも何も知らせず、2ヶ月は通院を休んでしまいました。
学会からの通知だから病院も事情は知ってるはずだし、でも今思えば電話の一本は入れても良かったかも

実は、学会から妊活を延期するように言われた時、内心どこかホッとしていました。
妊娠しないならしないで、コロナにヒヤヒヤすることが無くなるからいいよね
6月ごろ、学会も「慎重になりながらなら、不妊治療してもいいよ」とやんわり解禁した頃。
生理が7日来なくて、めっちゃ期待した後に、生理予定日8日目に来ました。
大遅刻生理バカヤロー!!!
私はステップアップを決意、するも…

「学会に妊活解禁され、それでもできなかったんだから、次は人工授精!」
2ヶ月ぶりにクリニックに行きました。
お医者さんには全く怒られなかったです。
学会から言われてたし、しんどくてサボっちゃう人結構いるんだよね。
ところで次はステップアップする? もう少し様子見る?
(内心めっちゃステップアップしたいけど)夫とも相談します!
私は、今まで12回やってできなかったことを、13回目にやったところでできないんじゃないか。
少しでも可能性の高い方法に行きたい! と思っていました。(合理的?)
でも、夫は躊躇しました。
うーん、今すぐ人工授精しなきゃダメなの?
人工授精まで、する必要あるの??
なんというか、怖いというか、うーん
土壇場になって、夫は怖くなっちゃったようでした。
ステップアップって、確かに気持ち的に怖いですよね!
でもさー男性は、「精液採取」をするだけだよね?どんなにステップアップしても。女性はもっとエグいことするんだよ??
ということも内心思いました。
もう一度、様子を見ることにしました。
結局、その「もう一度」でもできず。そうしているうちに病院が夏休みに入り、
8月の末になってようやく、「人工授精のための別のクリニックに行きましょう」ということになりました。
転院、準備のための検査
新しいクリニック

今までのクリニックでは人工授精ができなかったので、紹介状を書いてもらい、転院??することになりました。
新しいクリニックは、駅前の清潔なところ。
受付に行くと早速、「不妊治療の助成金が、東京都から出るの知ってましたー?」と、そのパンフレットを渡されました。
親切! 今まで知らなかったよ!
東京都では最大5万円の助成金が出るらしいです。
詳しくはこちら
(東京都以外の方はご自身でお調べください)
※2020年9月19日現在の情報。菅政権次第でここがもっと充実することを願います!!
また、待合室には「ここで不妊治療を卒業した先輩たちの声」がたくさん、ファイルされて読めるようになっていました。
32歳(←同い年)、4回目の体外受精がうまくいって妊娠しました! ありがとうございました!
体外受精は、人工授精のずーっと後のステップで、お金も比較にならないくらい高額です。
37歳、何年間もずっと待ち望んでいた3人目を体外受精で授かって感謝です!
み、みんな私よりがっつり不妊治療してたんだね、大変でしたね…
私なんか人工授精の1回目だからまだまだ始まったばかりだ
初診・AMH検査(採血)
転院したとはいえ、いきなり精子を入れるわけはなく。事前に2回の検査をしました。
初診はまだ生理が来ている時、問診票を書いて、今後の経緯についてざっと教わるだけでした。
また、当時は生理が遅く=排卵が遅れていたので、
初めて排卵促進剤のクロミッドを、生理5日目から5日間服用することになりました。
先生曰く、これで効果が出ない人は、もっと強力な注射を打つタイプの排卵促進剤をすることになるそうです。
正直こわい、やりたくない! 東尾理子さんが薬物疑惑かけられないかとヒヤヒヤしながらやってたやつだ!
また、採血をしてAMHというホルモンの値を調べる検査もしました。
私は何回やっても注射が苦手。
脳内でパンダのシャンシャン を召喚して乗り切りました。
ちなみに、この時の会計は初診だったので¥6,150!
たまたま引き落とし額が足りなくてすぐには払えず…というトラブルがあったのですが、
つくづく、妊活で窓口負担をするのは、もっぱら女なんだな!
男性なんて、精液検査でも¥1,500程度じゃん! と、プスプス。
ある程度料金を共有してないと、2人の子供を作るというのに、不公平感だけが募っちゃうので話し合い大事!!
2回目 卵胞チェック、人工授精の日を決める

2回目は、卵胞の大きさを確かめて、そこから「人工授精を行うベストな日」を決めました。
卵胞チェック自体は、前のクリニックと何らやることは変わらず。
主治医の先生が、卵胞の大きさをみて、

「明日かな〜もうちょっとあとがいいかな〜よし、
明日、タイミングを取って、
その上で3日後に人工授精を行いましょう!」
意外! 一度はタイミングの指示が出るんだ!
同席していた夫が「今日と明日の両方タイミング取るんじゃダメですか?」と質問しかけてやめていた。
そのあとは、前回のAMHの結果をきき(問題なし)、人工授精用のカップを受け取りました。
人工授精当日

ドキドキの人工授精当日。
朝一番、夫に精子を採ってもらい、病院に持って行きました。
精子はそのまま使うのではなく、受精がしやすいように色々な加工をします。
1時間ほどは待機なので近くのスタバで時間を潰し、そのあと病院に戻りました。
いつもの卵胞チェック。卵胞はある程度大きくなっていることがわかったら、
精子を入れた注射をされます!
気になる痛みは!

「夫婦生活」をしていたら普通に経験する程度のものでした。痛くなくは、ない。
ただ、入れるものが細くて硬いのと、「ドキドキ感・ムード」は皆無なので痛みが気になりはしました。
入れられたあと、子宮の奥まで液体がぐわ〜んと広がる感じがしました。
ん? 今までこれがなかったということは、奥まで入ってなかったのかな?
そのあとは、待合室でしばしぐったりして休憩。
もう一度呼ばれ、今度は寝転がってお腹にホルモンを注射することになりました。
え、注射するの! 心の準備皆無だよう、どうしよう、
シャンシャ〜〜〜ン !!!
パパの時のように応援して〜〜!
またもや脳内でシャンシャン を召喚。
お腹の注射は、少しチクっとする程度で、思ったほど痛くはなかったです。
あとは、祈りましょう!!!
病院内に神社とか欲しいですね! 笑 (むりむり)
会計は、人工授精単体が2万円、そのほか診療には¥1000ほどかかりました。
助成金をのちに申請するつもりなので、今回は夫から出してもらいました。
あとは、女性医師のいう通り、「祈るのみ」です。
最後に 大丈夫、怖くない!!

人工授精を受けてみて感じたのが、
やること自体は、思ったよりはエグくなかった!
検査や精子採取は以前のと全く同じだし、
精子を挿し込むこと自体も、多少の痛みがある程度。
前に受けた卵管造影の方が、ずっと痛かったぐらい。
ただ、どうしても「人工的なもの」「やったことない事」だからと不安に思ってしまうでしょう。
今回は、そんな方が少しでも安心できるように、という趣旨で記事を書きました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでくれて、ありがとうございましたー!
追記(1/16) この時の人工授精で授かりました!

他の時期でも書きましたが、この時に無事子供を授かりました!
判明した時の気持ちは、やっぱり
妊活長かったよ〜〜〜!!
ただ、人工授精一度目でというのは本当に運が良かったと思っていて。
タイミングがずっとダメでくじけそうになっていたところでした。
ちなみに、タイミングで授からなかった原因はいまだに何一つわかりません!
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